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「使う方」の都合だけで撮ってたかも…? 写真を「撮られる側」への配慮と工夫

こんにちは、マーケティング担当の青木です。先日、やっと4年ぶりに社員全員が東京オフィスに集まることができました! そこで、現在使用していた採用広報用の写真や各自のプロフィール写真が古くなっていたため、全員が集合するタイミングでプロのカメラマンによる撮影を企画しました。

撮影の結果、co-meetingの社風が現れた素晴らしい写真が撮れたと思います。しかし、後日、一部のメンバーから「どんなポーズをすれば良いのかわからなかった」「自分が写っているものは極力使ってほしくない」といった意見が寄せられました。写真を撮られるのを苦手とする声が多かったため、マーケティング担当者として、写真を撮られるのが苦手なメンバーの気持ちが少しでも楽になるようもう少しうまくフォローできれば良かったなぁ…と反省しました。

そんな反省点が多い撮影会でしたが、今回は撮影を通して、プロフィール写真を撮る前に「伝えておいた方が良かったかな」と思う点をご紹介したいと思います。

撮影で気がついた自分の配慮不足

今回の撮影で浮き出てきた反省点は、「慣れていない人への配慮」と、「写真の使用に対する不安や抵抗感がある人への配慮」が不十分だったことです。
撮影に慣れていない人や緊張している人は、どのような表情やポーズをとったらいいのか分からないことがあります。また、撮影には、写りたくない社員もいるかもしれません。そのため、実際の社員の表情や姿勢をコンテンツ等に載せたいという反面、写真を撮る前に、顔出しをNGとする社員がいるかどうかをきちんと確認し、配慮する必要があります。また、顔出しを嫌がる社員については、「顔が見えないよう絵文字で加工する」など、社員が映らないようにする工夫も考えることが大切だなと思いました。

写真が苦手な人に向けて「参考に伝えとけば良かった」と思ったこと

私は“マーケティング”という仕事柄、写真を撮る・撮られる・使う経験がそれなりにあるんじゃないかなと思っています。
そんな私が写真を撮られる時に気をつけている事の一部をご紹介します。良かったら参考にしてください。

私がビジネスプロフィール写真で意識していること

身だしなみを整える
“超”基本ですが、身だしなみに気を遣いましょう。メイクはナチュラルメイク。清潔感が出て、良い印象になります。
服装はどのような写真を撮るかによって違いますが、服にシミや汚れ・シワがないかは写真を撮る前にチェックをしましょう。

撮影している間は我慢して同じ笑顔を続けようとしない
写真を撮ってもらう時にタイミングがよくわからないからといって、一度作った笑顔を頑張って維持しようとすると、撮った写真では笑顔がこわばっていることも多いです。なので、疲れたら笑顔以外の表情を戻してまた、笑ってみてください。

歯を見せた笑顔 (恥ずかしがらずに「はにかむ」)
撮影のときにははにかみ、上の歯を見せた状態で撮影することで、明るい印象になります。
歯を見せた笑顔は、明るく社交性のある人だと思ってもらいやすいので、社内用のプロフィール写真を撮りたい方や、良好な人間関係が作れるイメージを持ってもらいたい、という方には、上の歯を見せた笑顔をおすすめします。

口を閉じて微笑む
口を閉じて微笑む表情は、キリッと真面目な印象になることが多いです。
しかし、口を閉じて微笑むことになれていないと、頬がひきつってしまいがちで無表情になることもあるので注意が必要かと感じます。なので、撮るまえに思いっきり「イー」と口角をあげて、そのまま口を閉じると自然に口を閉じて微笑む表情ができると思います。

手を組んでデスクに置く、座りながら手を組む
これは座っているときのよくあるポーズですね。指を組むようにすると親身になって相談に乗っているような雰囲気を与えることが可能です。手を重ねて撮影する場合は上品な印象になる傾向があると思います。

ポケットには何も入れない
ポケットに物が入っていると服が引っ張られて形が崩れたり、ポケットの部分が膨らんでしまいます。綺麗なシルエットでとりたいので、写真をとるときは何も入っていない状態で撮りましょう。

ポケットに手を入れる
良くモデルさんとかがやっていますね。これもコツがあって、指先が少し隠れるぐらいか、親指以外の指をポケットに入れるまたは、親指のみポケットに入れるとかがカッコよく見えると思います。片方の手だけでもOK。ここで気をつけないといけないのが、手を全て入れてしまった場合、手を入れると重さでジャケットが引っ張られ、シルエットを崩してしまいます。そして、肩が前に出てしまい、姿勢が崩れてしまうこともあります。

ちょっと使い所に悩む、表情やポーズ

真顔や無表情
ビジネス用の写真だから、真顔や無表情がいいんじゃない?と思うかもしれないですが、私はNGだと思います。
真顔や無表情な写真は一緒に仕事をしても楽しくなさそう、何を考えているのか分からないなどマイナスな印象ばかりを与えてしまうから避けた方が良いと思います。表情筋が固い人は口を閉じた状態で、少し真顔気味に見えてしまうこともあるので、思いあたる方は写真を撮る前に「ウィ・ス・キー」と大きく口を開きながら何回か言葉にして、表情筋をほぐしてみてください。

腕を組む
プロフィール写真でよく見かけるのですが、「威厳」や「こだわり」といった印象を与えることができます。場合によっては「モジモジしている」「不満がある」ように見えてしまうこともあります。そして、腕を組んだ時、手に力が入っていたり、腕の下に隠れているとネガティブな印象に見えがちです。私は使い所に少し悩むポーズになります。もし、このポーズをする場合は手や指は必ずカメラに映るように出しましょう。

猫背
私は猫背なので、写真を撮るときに姿勢を正すように気をつけます。猫背は顔が前に出てしまうので視覚的に顔が大きく見えてしまいます。もともと猫背だと、正しい姿勢は少し辛いかもしれないですが、背筋を伸ばして顎を引いてください。

社員同士の交流や仕事風景は笑顔でハンドジェスチャーやポーズを意識する

仕事をしている様子や、社員が交流している様子を写真で表現するために、普段よりも大げさな“ハンドジェスチャー”や”ポーズ”を取ることで、その場の雰囲気をより表現しやすくなります。これにより、写真の中でその場の雰囲気や印象をより表現しやすくなります。例えば、相手の話を聞いている写真を撮るとしましょう。その時にただ、椅子に座って向き合って 、話している姿勢だと、写真にした時、話し手と聞き手がよくわからない写真になってしまいます。そのため、話し手はハンドジェスチャーやポーズ等で何かを説明している素振りをしたり、聞き手は考えているポーズをしたりすると写真を見た人がその時の状況を想像しやすくなります。

そして、実際に雑談をしましょう。メンバー同士で様々な話題で盛り上がりながら、自然な笑顔を作ることで良い写真が撮れると思います。もし、ネタがない場合は以下のようなポージング集を実際にやってみてその時思ったことを語っても良いと思います。 私がインタビューや写真を撮るときに意識していたポーズが結構載ってます。参考にしてみてください。

カメラマンさんが現場でやってくれた工夫

写真をバランスよく撮るには、カメラマン役が被写体に声をかけたり指示を出すことが大切です。今回、プロのカメラマンに依頼した経験から、写真を撮る側が指示役として動くことで、より良い表情や雰囲気を引き出せることが分かりました。

実際、最初は表情が硬かったメンバーも、カメラマンが「彼女だと思って見つめてくださいと」ジョークを交えてリラックスした雰囲気を作ってくれたことで、素晴らしい笑顔が引き出されました。

こういった微調整や笑顔の引き出し方は、プロの技術であると感じました。自分たちだけで行うことは、なかなか難しいと思いました。

写真の役割は大切だが、撮られたくない人にも配慮しよう

最後に、企業のブランドイメージを伝える上で、写真は非常に重要な役割を担っています。写真には社員の表情や姿勢、服装などが反映されるため、企業イメージに直結すると思います。特に採用広報で使う写真は、自然な笑顔や楽しそうに過ごしている姿を選ぶことが多いと思いませんか?そして、偽りの雰囲気作りはNGです。

今回、メンバーには事前に「撮った写真は、会社の採用広報やプロフィール写真などで使用するよ」ということは伝えてありました。

でも、撮影が終わった後日に改めて確認したところ、「自分の顔が写っている写真は、外向けにはあまり使わないでほしい…」という方もいらっしゃいました。最初に確認したときには、「採用広報として撮影するなら、これはきっと断っちゃダメだよな…」と思ったのだそうです。

会社側としては、「業務として撮影したんだから、顔出しNGなんてダメ!」ということはまったくありません。顔出しすることへの感じ方は人によって違うと思うので、メンバーそれぞれの考えをできるだけ尊重したいと考えています。

でも、それを言い出せなかったということは、撮る側の配慮が足りていなかったんじゃないかと感じました。

“撮る側”としては最高のショットだったとしても、“撮られる側”がどう感じるかは別問題。事前に目的や用途を説明することはもちろん、「断ってもぜんぜん問題ないよ!」ということもちゃんと伝えた上で、同意を取った方がよかったなと思いました。

次回、会社で写真を撮る機会がある場合には、事前にしっかりと準備をして、社員がリラックスして写真を撮影できるように配慮していきたいと思います。

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